児童家庭福祉と保育士

児童を取り巻く社会の変化

児童を取り巻く社会の変化

日本が大きく変容するきっかけの一つに、第二次世界大戦の終結があります。

 

第二次世界大戦終結後の経済活動の活発化が、社会構造や家庭、学校を変えました。

 

まず、第一に「東京オリンピック」。

 

この東京オリンピックを機会に、日本は先進国への仲間入りをしたといわれています。

 

これと同時に、日本中が開発の波にさらされ、
国民の働き方、地域社会にも大きな影響が与えられました。

 

具体的には、今まで農林漁業である第一次産業が主体であったものが、
サービス業が主体の第三次産業の社会にかわり、
就労時間が長くなり、就労形態も多様化されました。

 

また、郊外の住宅化、モータリゼーションの普及により、
通勤も長距離化し、長時間化したため、
働く人たちの在宅時間、特に父親の在宅時間は
次第に短くなっていったのです。

 

単身赴任として働く父親も増加し、家庭では父親不在という子育ての問題が浮上し、
社会問題化し始めました。

 

さらに、母親も働く家庭が増え、しかも就労時間が長くなり、
家庭では子どもだけでいる時間が長いという問題も出てきました。

 

リストラの進行による短期雇用や派遣労働者の増加など就労形態の多様化も社会問題隣、
生活が不安定だという家庭も増えてきています。

 

このような家庭のあり方に問題が増加する中、
都市化、工業化、情報化の勢いが加速し、
社会全体が消費の市場と化していきました。

 

消費者の中でターゲットとされたのは、
子どもや若者等、あまり経済力を持たない若年層であり、
その子どもや若者達は、「モノ」に囲まれ、「モノ」のとりことなり、
「モノ」で競い合ったり、「モノ」を遊び相手にするようになってきました。

 

「モノ」のとりことなった子どもや若者達に訪れた変化は、
いわゆる「人間関係の希薄化」であり、
人間関係を作ることができない子供達が増えてきたというものです。

 

最近はITの普及により、ケータイやスマホを仲立ちと舌コミュニケーションに終始する子どもや若者が増え、
人間関係のありようがしきりに論評されているのですが、
論評されたところで解決の糸口は見えず、
情報に翻弄された子供達が事件に巻き込まれたり、いじめ等の悲劇が急速に増加しています。

 

また、人同士のコミュニケーション問題だけでなく、
都市化や開発化は、環境破壊という問題ももたらしています。

 

子どもの遊び場は奪われ、食物の安全性の問題、交通禍の問題など、
生活環境面での安全性についてもリスクが大きな社会となってしまっているのです。